子どもは狭いスペースや囲われている場所が大好きです。
その中で、子どもたちが集中してあそび込めるような工夫をしています。
室内のパーテーションには『仕切り』としての役割と『障害物』としての役割があります。
注意して過ごすためにあえて置き、それが自然と危険察知能力を高めることにつながっています。
園庭には段階的にチャレンジの要素がある遊具があり、自ら目標を立てて取り組みます。
何度も何度もチャレンジしながら、頭と体をつかう中で、自分の心と体に向き合うことができます。
子どものチャレンジを残しながら、重大な事故を防ぐために環境の点検や見直しを日々行っています。
また個々の子どもの成長を把握し、トラブルになりやすい状況になりそうな時は、そばにいるようにしたり声をかけたりするように心がけています。
環境整備に取り組む保育園の映像を見て研究したり、子ども環境アドバイザーの井上寿先生を毎月お迎えして研修を行ったりして、水元保育園でやりたいこと・出来ることを具体化して遊具を自分たちで作っています。
園庭にタワーを作りました。下の土台は1.5m。子どもたちの身長よりもはるかに高く、完成当初は見向きもしない子がほとんどでした。
初めて登れる子が出た時、次々と周りの子どもたちも登っている様子をじっと観察して挑戦し始めました。最初は登れずに泣いている子もちらほら・・・しかし数週間後~数か月後には登れる子がたくさん増えました。
上の土台(1m)も付け加え、2種類の難易度が楽しめるタワーです。更には下の写真のようにタワーの一面を壁にしてボルダリング風に改良しました。タワーを登るのと比べて、手足と身体の使い方が一段と難しくなり、幼児クラスの子ども達を中心に挑戦中です。
室内で出来る運動あそびを充実させ、しっかりとした体幹が備わるように斜面のあるものを製作出来たら…という思いから、スロープ付きのロフトを製作しました。
大人が立って登ろうとしても少し厳しい30度という傾斜でしたが、子どもたちは「どうやったら登れるか」を一生懸命に考えて、登っては滑り、を繰り返して学んでいます。今では歩ける子は横の柵を掴まって歩き、ハイハイの子は足に力を入れて踏ん張って登っており、降りる際は自分から考え、頭ではなくお尻から上手に滑っていきます。
まだハイハイし始めたばかりの子・ずり這いの子は登るのは難しいですが、ロフトの下から登っている子の動きをじっと見て学んでいる姿が見られます。
自分が水を使いたいタイミングで使用することが出来る、使う分だけの水の量を出す感覚を身につける、実際に自分の力で水を出す経験の中で、「水道をひねれば延々と出るものではなく、限りがあるもの」ということを体感する、この3点を主とした想いで、汲み上げ式のガチャポンプを製作しました。
登るには少し高さがあるので、出来たばかりでまだ登れる子も少ない頃は、1人が登れると「すごい!どうやって登ったの?」とまだ登れない子が質問して、「こうやって登ったよ」と子ども同士で教え合い、一緒に協力して遊びを発展させている姿がたくさん見られました。
築山の上に、『ティピーテント』という遊具を作りました。ツリーのようなオブジェで園庭の中でもひと際目立つ存在です。
遊び方はそれぞれ。頂上まで登るも良し、テント内を隠れ家のように使うも良し。
足場が階段やはしごのように等間隔ではないので、子どもたちは自身のからだと対話しながら慎重に登り降りをする様子が見られます。
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